というわけで今月はそんな記事です。
別の実験を行う過程であることに気が付きました。
まずはこの画像をご覧ください。
コレは別の実験を行うために生成したマップの旅客輸送率なのですが、隙間なく集客範囲を詰め込んだにもかかわらず97%で頭打ちになっています。
もちろん駅の待機客が溢れているわけでもないので、現状このマップではすべての旅客を輸送できていると言っても過言ではありません。
ルートコストが大きすぎたり乗換え回数が多すぎて…ということもないので、当然ながらこの値がこのマップにおける限界値という事になります。
と、言うわけで旅客輸送率が100%にならないのではという疑問が生まれました。
というか結論から先に言うと旅客輸送率100%はあり得ないことがわかりました。(普通に考えれば当然ですが、この記事で説明していきます)
おそらくこの旅客輸送率というのは「輸送実績/総旅客発生数」と思われます。
Simutransの仕様上、同一の駅で移動した人も総旅客に含まれることになるので、輸送実績=総旅客数とはならないわけです。必ず輸送実績<総旅客数となることから100%になることはあり得ないという事になります。
仮に100%にするにはすべての旅客を何かしらの乗り物に乗せる必要があり、それにはstation_caverage=0でなければならなくなります。
しかしながら、station_caverageの最小値は1であることからどんなに少なくしても99%か98%程度が限界と思われます。(そこまでの実験をするのがめんどいので…)
ということでそれを裏付けるためにこんなマップを用意しました。
マップすべての範囲を1つの駅でカバーするために17×17、station_caverage=8の設定でマップ中央に駅を配置した場合、旅客輸送率は0となります。すべての旅客が駅を経由して移動できるためです。
ついでこのマップを横に17マス拡張して、17×34とし、2つの駅を旅客輸送した場合が次のようになります。
56%まで行きました。半分よりちょっと多いくらいですね。
もちろんこのマップでも待機客が溢れているという事はありません。
という事で少ない駅で輸送しても旅客輸送率は伸び悩むってことですね。
ことことからバス停や駅舎でカバー範囲を増やした場合にも同様のことが言えますね。
今月はそんな話をしました。