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【Simutrans】続locality_factorの挙動について

先月の記事に続いての記事となります。

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前回の検証はいろいろと手間がかかるのでマップを巨大化させるのに手間がかかったので高レベルの市内建築を用意して検証を楽にする目的が先日の記事で作ったアドオン群の一番の目的です。その検証はオマケ程度だったりします。

 

それで先月の記事では長さ400マス程度のマップを使ってデータ採取をしましたが、今回は1000マスを超えるサイズのマップを用意して都市も40個以上設置してみました。

今回用意したマップ

やってることは前回の検証と同じですが、高レベル市内建築のおかげでこの見た目でも1都市の人口は12万人となっており、旅客が短時間に大量に発生するため検証時間の短縮が見込めます。

今回も列車を出庫させてルートなしの状態としてその時に液に溜まった旅客の数で旅客発生を観察していきます。

で、その結果が以下の表となります。

locality_factorが小さければ標準偏差が大きく(ばらつきが多い)中央値は低くなります。(これは先月の記事でも言えることですが)

これを駅ごとの比率に換算してグラフにしたのが以下のグラフです。

先月のグラフと大差ないと思いました。気になってた500マス以上の範囲もlocality_factorの値が低くてもある程度の旅客が発生しており大きい場合は距離関係なしに旅客が発生していることがわかると思います。

ただ500マス以上の距離だとlocality_factorの値が大きいほど近距離よりも長距離客が多い傾向にも思えますが、単に市内建築の数が少なく高レベルの建物1つだけという状況が作り出してるようにも感じます。いずれにせよ、locality_factorの値がマップサイズと同等程度になってくると都市間を移動する旅客はその距離にかかわらず、同数程度発生するということがわかると思います。

 

さて、ここまで都市間に発生する旅客にのみ注目してきましたが、ここに同一市内を移動する旅客が混ざってきた場合にどうなるかというのを見ていきたいと思います。

 

そんなわけで端の1都市を削除して同レベルの市内建築を建てて、その旅客発生を観察しました。

あくまでも各駅の旅客発生度を揃えるため、同一市内の別駅であっても旅客度が同じになるようにしたほうがいいと考え、片端の都市は他都市に比べて人口が2倍になっています。

また手を抜いてマップ拡張をしてないので最長の都市間距離は24マス短くなっていますが、上のグラフを見る限りそれほどの影響はなさそうでしょうということにしておきます。

その結果が以下の表となります。(画像がでかくなって見にくいため途中省略してます)

locality_factorが小さい(1桁くらい)と市内移動の客のほうが多いですが、50を超えてくると市内客よりも同レベルの旅客発生度でも別の都市に移動する客が多くなり、マップサイズの半分くらい(もしかしたら絶対値で500?)になってくると最も遠い都市と同じくらいの数しか旅客発生しないということがわかります。

参考程度に市内移動客の偏差値も算出しています。

この結果も同様に比率に換算してグラフ化しました。

こうしてグラフ化すると可視化されてよく見えると思います。

基本的にlocality_factorと都市間距離の関係はそれほど変化がなさそうです。

このグラフだと近距離の関係がわかりにくいので400マス程度程度に範囲を絞ったグラフも貼り付けておきます。

こうしてみると、旅客は対ランドマーク、産業、市内建築と発生しますが、市内建築相互移動の旅客の中でも市内移動と市外移動に分かれているんじゃないかとも思えます。

実用上の環境となるとこの状況に加えて産業やランドマークも混ざってくるので実態とは異なってる部分も少なくないです。

最初に掲載した先月の記事でも触れましたが、市内建築対ランドマークはlocality_factor関係なしに各旅客度だけで旅客が発生しますし、産業に関しても決まった都市の市内建築としか旅客が発生しないので。

そんな感じの記事でした。