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【Simutrans OTRP】OTRPで追加されたルートコストに関わる設定事項

前回の記事↓の続きというか補足というかです。

pm1965.hatenadiary.jp

今回の記事はこれを説明します。

 

このあたりの挙動どうなのよってところを解説していきます。

このへんの挙動関係なしに基本的な旅客挙動は以下の記事をだらだらと続きもので4記事くらい読み流すと理解しやすいと思います。

基本的なSimutransの旅客流動の発生と列車乗車順序に関して理解していれば読む必要はありません。だいたい重複解説しています。

具体的には

・主にルートコストで乗換駅が決まる

・先に到着した乗り物から順番に乗る(※OTRPではこのルールが適用されない設定がある)
・降りる駅が近い順に乗る(※同上)

あたりのキーワードを覚えていれば問題ありません。

 

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そして8年ぶりにこの路線図に登場してもらいました。新駅が開業したりしてるのでリメイクしました。

路線図も見やすくパワーアップ

解説で使いやすいJR京都・神戸線の京都~西明石の路線図です。

この路線図の通りに運行されていると仮定して乗換えどうのこうのを論じていましたが、今回はちゃんと用意しました。こういうところもパワーアップしてます。

手抜きせずに用意しました

 

これで実際に駅に沸いた客の乗換え先を追いかけることによってそれぞれの設定における乗換駅がわかるということです。

例えば先に上げた記事での実例ですが、芦屋から京都まで行く場合はそのまま新快速に乗るのがルートコストが最少となることから乗換えなしで芦屋から京都まで向かうことになります。

今回も

芦屋駅から京都駅

高槻駅から兵庫駅
朝霧駅から摂津富田駅

西大路駅から摂津本山駅

それぞれ発生した旅客の行先を観察していきます。

芦屋駅から京都駅の場合

探しにくいので印がついてます。理論の通りですね。

高槻駅から兵庫駅

これも快速に乗り続けるのが最少のルートコストとなりますので乗換えなしでの移動となります。

朝霧駅から摂津富田駅

高槻~明石で新快速に乗るのがルートコスト最少となるためこの通りになります。

西大路駅から摂津本山駅

芦屋まで快速なルートになりそうですが摂津本山を見ると住吉から快速に乗ってますね。なぜでしょうか?快速芦屋に止まるはずなのに…

何はともあれこれをベースにOTRPで追加された「全員降車」と「乗車区間を区切る」の違いについて観察していきたいと思います。

 

【全員降車の場合】

全員降車を使った場合、系統分断と同じ状態となります。

路線が1つしかない場合には全員降車にチェックを入れた駅で全員乗換えとなります。

 

前提として快速は芦屋、普通は高槻、大阪、芦屋、神戸にチェックを入れます。

芦屋駅から京都駅の場合

変わらないので省略します。

高槻駅から兵庫駅

快速電車が芦屋駅で強制乗換えになる影響で神戸駅での乗換えに変わりました。

そのほか普通電車で行ける駅が減ったので全体的に乗り換えるルートをとるようになっています。

また行先別に乗換える駅に着目するとある程度決まった駅で乗り換えるようになっているように思えます。

高槻駅に着目すると折り返し乗車も増えました。快速電車も芦屋駅で強制乗換えのためでしょうか。

 

朝霧駅から摂津富田駅

ここは変わりません。新快速を使うことになるので。

 

 

西大路駅から摂津本山駅

芦屋駅乗換えに変わりましたね。

摂津本山に目を向けると芦屋まで乗って神戸方面に折り返し乗車の行き先が増えました。

 

【乗車区間を区切るの場合】

乗車区間を区切るを使った場合、区切った駅を2つ跨いだ場合に全員降車と同じ挙動になります。

なので乗車区間を区切る場合は2つ以上使わないと意味がありません。

先ほどと同様に快速は芦屋、普通は高槻、大阪、芦屋、神戸にチェックを入れますが、快速は意味がありません。

芦屋駅から京都駅

相変わらず変化がないので省略します。

高槻駅から兵庫駅

あまり変化がないことがわかると思います。一応普通電車乗り通しが少しだけ減っていますが。


朝霧駅から摂津富田駅

さらに変化がありません。少しだけ何も設定しないのと乗車区間を区切るのハイブリッド感がありますが。

 

西大路駅から摂津本山駅

こちらも変化は少なめです。

乗車区間を区切るのほうは緩行種別を細かく区切ったほうがいいと思います。もう少し細かく区切れば目に見える形になるとは思いますが。

当然ながら短い路線で乗車区間を区切るを使ってもさほど意味は薄くなります。

 

●ここからおまけ

いままでずっとSimutransの旅客輸送に関しての

①主にルートコストで乗換駅が決まる

②先に到着した乗り物から順番に乗る
③降りる駅が近い順に乗る

という3つの基本法則ですが、OTRPでは②、③に関しても設定次第で変更が可能となっています。

②ですが、スケジュールで発車時刻を設定した場合に

出発直前に積載(B)という項目がチェックできるようになります。これにチェックを入れるとその名前の通り到着した乗り物順ではなくなり、優先順位が下がります。

緩急接続などで速達種別と接続するときに使えば上位種別に乗換えさせることができます。

また、③ですが、高度な設定から

first_come_first_serveにチェックを入れると先に駅に到着した乗客から優先して乗り物に乗るようになります。

 

そんな感じでいろいろ旅客流動に関しての挙動を変更する仕様があります。