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NetSimutransで競合路線から客を奪う方法/押し付ける方法( #SimutransAdventCalendar2019 の記事)

アドベントカレンダー最初のネタ兼今月最初のブログネタはそういう話です。

 NetSimutransなんかで競合相手している場合に、どうにかして客を奪いたいとか客を押し付けたいなんてことがあると思います。

その場合にどのようにしたら自社の列車に乗せることができるのかというのがアドベントカレンダー最初の記事になります。

 

今回は名古屋~岐阜の鉄道を例に説明していきます。

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名古屋~岐阜間のJRと名鉄の競合関係

現在の名古屋~岐阜間のJRと名鉄の競合関係は上の図のようになっています。

JRは普通列車と快速列車(新快速と特別快速も停車駅は同じです)が設定されており、名鉄線は普通、急行、特急の3種別が基本的に設定されています。

こんな状態は割とNetSimutransでもあるんじゃないでしょうか。

現実の名古屋~岐阜間はJR快速が名鉄特急を所要時間的に凌駕しており、名鉄側は特急の停車駅を増やしたりして各駅の利便性を高めて対抗している状態で、名古屋~岐阜の都市間輸送はJRが圧倒的に有利な状態となっています。

ここで前提条件として、名古屋、一宮、岐阜の3駅はそれぞれ同一の駅として話を進めていきます。

さて、Simutrans的に名鉄がJRから客を奪う方法はいたって簡単で、両端駅の発車待ち時間を増やせば簡単に乗客を奪うことができます。

停車駅を減らさなくてもルートコスト的にはJRの停車駅で決定されるので、あとは名古屋と岐阜の両駅で列車を長く待機させれば勝手に客を奪うことができます。

なぜならばSimutransの仕様上、先に駅に到着していた列車に客が乗る仕様なので長い時間発車待ちをしていれば自動的に客が集まってきます。

 

しかしながら現実の名鉄名古屋駅も岐阜駅もホームの数が少ないのでなかなか簡単にはできないでしょうね。(Simutrans的にはホームを増やせばいいだけの話になりますが…)

 

このようにNetSimutransでは競合相手によってルートコストが決まる面もあるので、乗客を自社線に思ったように乗せるのは簡単ではありません。

ルートコストの考え方は過去の記事↓を参照してください。

http://pm1965.hatenadiary.jp/entry/2016/08/05/155446

途中駅から名古屋や岐阜に行く客を考えた時に、名鉄線は駅が多いので一宮でJRに乗り換える可能性すら出てきますから。

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名鉄線の名古屋~岐阜間の列車停車駅はこのようになっている

現実での名鉄線の列車はこのような設定になっています。

須ヶ口普通列車が分断されているので一宮で乗換えが発生しやすい状況となっているのです。急行は停車駅的に一宮での乗換えが発生しないので急行停車駅以上の駅からの乗客がJRに乗る可能性はないですが、普通のみ停車の各駅では一宮からJRに乗換える可能性があるわけです。

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各駅からの乗換えをそしするならこんな感じの停車駅

それを阻止するにはこのように末端各停方式を採用すればそれなりに低減できます。

ただし、丸ノ内から岐阜に行く場合には一宮で乗換えとなるのでJRに流れるのはそのままですが、名古屋方面はたいていの駅から乗換えなしで行けるようになります。

また、急行停車駅以上のルートコストを減らすには、千鳥停車を採用するのが効果的です。

特にバスでJRと名鉄の駅それぞれに接続している場合で、その駅が急行停車駅以上なら効果的です。

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千鳥停車の一例

かつての国鉄で設定されていた急行列車では当たり前のように千鳥停車が行われていたり、今でも特急列車の選択停車も行われており、ルートコストだけで乗換えが決定されるSimutransではなかなか効果的な手法です。

 

逆に名鉄線の混雑をJRに押し付けるには逆のことをするほかにも停車パターンの工夫で押し付けることができます。

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基本となるのはこの形

津島線に直通する普通列車をやめて名古屋~岐阜の通しにした場合、一宮でJRに乗換えるほかにも急行や特急に乗換えるという可能性が出てきます。

JRに客を押し付けるという意味では接続している名古屋、一宮、岐阜の3駅での停車時間をなくしてしまうのが最初の一手です。

また、普通列車などの系統分断も効果的です。

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さらに露骨に押し付けるなら普通列車を一宮で系統分断してみる

一宮で普通列車を分断すれば普通列車のみ停車の各駅からJRに乗換えさせることすら可能です。

極論でいえば特急と急行の運転をやめて一宮で分断された普通列車だけを運行すればかなりの乗客をJRに押し付けることができます。

 

このように競合相手によってルートコストが決定される場合であっても乗客を奪ったり押し付けたりすることができるのです。

 

#SimutransAdventCalendar2019 はこちらから

https://adventar.org/calendars/4018