ペルリ的な何かなブログ

Simutransとかいろいろ自由気ままに書き散らす

【Simutrans】集客範囲が重複した場合の旅客発生とルートコストについて

なんかいいタイトルが思いつかなかったのでこんなタイトルになっています。

某所で話に上がったのでサクッと検証方法を思いついたのでサクッと検証をしてみました。

昔から駅の集客範囲が重なったら半々になるなんて未検証の話があったりしましたが、実際どうなってるの?ってこともあるので。

 

過去にこんな記事がありました。

slehal.blog.shinobi.jp2010年なのでルートコスト実装前という事で随分と古い記事ですが、昔はこういう仕様だったようです。(ルートコストの実装バージョンが不明ですが、)

当時の旅客は乗換え回数だけで経路が決定される仕様だったため、こういう挙動をしていたようですが、2010年頃に現行のルートコストによる旅客流動が実装(具体的なバージョンについては不明)され、今に至るという事です。

して、今回集客範囲が重複した場合の旅客発生がどのようになるのかというのを現行のバージョン(123.0.1)で検証してみました。おそらくOTRPも同じ挙動をすると思われます。

検証用のマップ

検証用にこのようなマップを用意しました。市街地に見立てた1停、2停と産業に隣接させた3停4停のバス停があります。

今回は市街地内の輸送を前提とした1停2停エリアと市街地から産業への輸送を行うことを想定しています。

各建物の旅客発生の条件は過去記事がありますのでそちらを参照してください。

pm1965.hatenadiary.jp

なお、今回は旅客輸送だけを前提としているため旅客発生の多い工場のなかで一番旅客発生の多い建物を建設しています。また前述の記事にもありましたが、現行のSimutransでは役場がないと市内建築からの旅客が発生せず、役場そのものも旅客の目的地となりえるためその影響を低くする意図もあります。

 

まず最初の検証ですが、ここに置いたバス停の旅客がどうなってるかを観察しました。

①バス停を建設した状態

市街地側はバス停経由での徒歩移動が発生するのでそれと経路なしを観察しましたが、徒歩移動は先に建設したほうが1.5倍程度多く経路なしは先に建設したほうが2倍程度多くなりました。

また産業側は先に建設したほうだけが経路なしの数値が出てあとから建設したほうは経路なしが0になっています。

このことからも最初に貼った記事の通り、何も輸送機関が運行されてない状態であれば先に建設された駅やバス停が優先されて経路選択されることがわかります。

続いて、あとから建設された産業側から市街地内各バス停にバスを運行してみます。

②4停のみで旅客輸送を行った場合

産業側ですが、先に建設したバス停を使った場合に優先されるのは明白なので後に建設された4停を使って検証を行います。わかりにくいですが、路線1が2停⇔4停、路線2が1停⇔4停の運行系統となってます。

この場合、4停で産業側が集客され、1停2停のそれぞれ市街地側のバス停に旅客が発生するのがわかると思います。このことから集客範囲が重複していてもどちらからでも集客できることがわかります。

また(1)路線のほうが(2)路線よりも多く旅客輸送をしていることから路線番号が若い経路を優先して使用することがわかります。(市街地側でバス停が重複している市内建築は路線番号が若いほうを使う)

 

最後に(1)路線のルートコストを変えてみるために途中にバス停を追加します。

③(1)路線のルートコストを変えた結果

(1)路線の途中にバス停を追加した場合、(1)路線よりも(2)路線の利用者が多くなりました。

このことから集客範囲が重複してる駅などからの集客はルートコストが少ないほうを優先して利用することがわかりました。

 

最後にそれぞれの路線を別のバス停に停車させます。

④それぞれ独立した路線ネットワークを構築した場合

(1)路線を1停~4停、(2)路線を2停~3停間で運行させた場合、案の定(1)路線の利用者が多くなりました。このことからも集客範囲が重複する複数のバス停の場合でもそれぞれ集客できることがわかります。

 

まとめ

・駅の集客範囲が重複した場合もルートコストが低い経路を使用して移動する
・ルートコストが同じ場合は先に開設した路線を使う(路線番号が若い順)

・徒歩移動は先に設置されたバス停を使う

このような感じでしょうか

また、集客範囲が重複した場合、旅客発生がそれぞれ半分になるのは間違いであることも証明されました。