ペルリ的な何かなブログ

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Simutransでの遠近分離を考える

毎月更新を目指す弊ブログ今月の記事は遠近分離を考えたいというところです。

勝手に解説シリーズはまた資料の準備ができたら書きます。

 

ということで、Simutransでよく出てくる遠近分離という言葉。コレを図を交えて解説していきたいと思います。

 

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①これを条件に輸送改善することを考えます

この図のような状態(一ツ橋~八王子間で慢性的に輸送力不足が発生している)のときにその輸送改善を行いたいとします。

そこでもっとも簡単に混雑区間だけを増発するならば次のようなことをすると思います。

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②ということで区間便を設定する

混雑区間を走る区間便を設定したとします。これで解決するのかな?

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③一ツ橋方面はこんな感じかな?

一ツ橋方面行きの場合はこのような挙動から混雑緩和が進むと思います。しかし…

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④一ツ橋から出発する側は…

一ツ橋から八王子方面へはこのような状況になり、十河や万代町方面の積み残しが発生するのがSimutransの仕様です。

これは乗客が乗り物に乗るときに近い停車場の順番に乗るようにプログラムが作られているから(そういう仕様)です。

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⑤遠近分離の代表的な通過運転

そこで混雑区間の各停車場を通過運転すれば無理矢理区間便に乗せることができます。

途中区間便が溢れて快速便の輸送に余裕があるならいくつかの停車場に止めるという工夫もできます。

 

逆に通過運転なしで改善する方法もあります。

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⑥待機設定の工夫で改善できる場合も

Simutransの乗客は先に到着した乗り物に乗る習性があります。また、降りる停車場が近い順に乗る習性もあることから、始発である一ツ橋で普通便よりも区間便の待機時間を長くとることで一ツ橋で近距離客が区間便に乗る確率を高めれば普通便に十河や万代町方面まで行く客を乗せることができるということです。

 

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⑦全区間で混雑してるなら増発したほうが楽

当然ながら全区間で混雑するなら増発したほうが早いです。

 

こんな感じで延期分離を行うと必要な区間だけの増発が可能だったり、待機時間の工夫で上下の乗客の流動を制御できるという話でした。