ペルリ的な何かなブログ

Simutransとかいろいろ自由気ままに書き散らす

反転フラップ式案内表示器(通称パタパタ)に思いをはせて

今月はSimutransではない話題から始めてみたいと思います。

今月も30日になってようやくブログ記事を書き始めたわけですが、ネタがどうにも思いつかない。

そんなわけで身近なところにあった京急川崎駅の案内表示器が引退することに寄せた記事を投稿しようと思ったわけです。

 

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なお、引退のプレスを見て早速葬式に行きました。

普段はただの表示器なのに急に人がこぞって携帯を向けているような有様でした。

 

2010年の上京以来、ずっと大田区京急線沿線に住んでいる自分からすると京急川崎駅は利用することの多い駅でした。上京して間もないころは「こんな旧世代の表示器を使ってる駅が東京にもまだあったんだな」程度にしか思っていませんでした。

それもそのはずで、川崎のほかにも横浜や金沢文庫、横須賀中央と言った京急の主要駅ではまだまだどこも現役だったからです。

加えて上京当時、まだ地元釧路の空港でも同様に反転フラップ式の表示器が当たり前のように使われていたので、旧世代だけどまだまだ現役程度の認識だったのです。

 

ちなみに言い忘れてましたが、反転フラップだのソラリーだのいろいろ名称がありますが、細かいことをもっと知りたい人はWikipediaあたりを検索してみてください。YouTubeにもたくさん動画がありますので。

 

話は逸れましたが、上京以来、自分は様々な場所に旅行してきました。鉄道を使うこともあれば飛行機を使うこともありまして、あちこちの空港でもこの表示器が当たり前のように使われていました。

 

大阪は南海電鉄難波駅にはとても大きな表示器が据え付けられていて、さまざまな列車の案内が発着によってパタパタと次から次へと切り替わっていく様は見てて飽きませんでした。

また大阪伊丹空港にも残っており、こちらは鉄道駅ほど高頻度に表示が切り替わるわけではありませんでしたが、運行状況によって時々刻々と備考欄が切り替わってく音が広いロビーにパタパタと響いて独特の音を奏でていました。

今となっては液晶モニタと三色LEDに取って代わられ表示器としてはすでに旧型で消えゆくものとなりました。

液晶モニタになれば文字やフォント、レイアウトすら自由自在好きなタイミングで変えられますし、多言語への対応もとても容易で機械部品ではなく電子部品であるが故に故障も少ないことでしょう。きっと。たぶん。

切り替わる度にパタパタとページを高速でめくるような音を響かせて、普段は表示させないコマを少しだけ見せて次から次へと出入りする列車にあわせてせわしなく切り替わっていた表示器も今や予備の部品すら調達が困難になって消えゆくものなのです。

またこうして昭和から平成にかけての風景が失われていくんですね。

自分はこれを平成ノスタルジーと勝手に言っています。