まぁまぁ好評だった前回からさらにもう一つ、空港の飛行機を待つ暇つぶしに昔のSimutransを語るシリーズ第2弾ということで行ってみたいと思います。
今回は短めな文章になりそうな感じ。
今回紹介するのは2007年11月3日にリリースされた99.15というバージョンです。
まず初めに当時のSimutransですが、今のようにNightlyと安定版という表現ではなく、開発版と安定版という表現がされていました。
昔のSimutransは今ほど動作の安定したバージョンがなかなかありませんでした。
そのためか、安定版としてリリースするのではなく、随時リリースして、出てきた本体が比較的動作が安定していればそれを安定版として案内する手法がとられていました。
いまでも新機能を追加した直後のバージョンは比較的クラッシュが発生しやすく、そのあとのNightly版のほうがクラッシュしにくいなんてこともありますね。
ある種この典型ともいえることが起きたのがこの99.15でした。
ここで追加された新機能が今ではおなじみの「マップ回転」ですが、とにかくこの新機能がクラッシュの連発でした。
本体がクラッシュするだけならまだマシなほうで、多くの人がセーブデータを破損させて今まで遊んできたマップデータを失うといった状況で、当時の2ちゃんねる掲示板ではセーブデータ破損報告が相次ぎました。
マップ回転をするとセーブデータが破損して2度とロードできなくなる。マップ回転で遊ぶならバックアップを取ってから。そもそも高確率でクラッシュするからマップ回転なんてしないほうがいい。くらいに言われていました。
当時を経験した人の多くがバックアップをこまめにとっているのはこれが原因だったりします。
それから幾度かの修正が入り、マップ回転も安定して動作するようになりました。いつの間にかマップを回転させてもクラッシュすることがほとんどなくなりました。
今回はそんなお話。13年前のSimutransでした。