7月に記事を起こして2か月半くらい放置していたこの企画ですが、第2弾という事で
の続きとなります。
前回は車両基地を作ろうという話でした。
今回は車両基地を使って列車の発車順序を固定しようという話です。
いわゆるstandard版で列車の発車順序を固定するというのは緻密なダイヤを組むうえでは非常に重要です。
基本的にほぼ同じ運行間隔で発車できれば運行順序は固定できます。
運行順序とその間隔が固定できれば常に同じ駅で退避が発生することになります。
なお、緻密なダイヤは非常にデリケートなので間に運行間隔がそろわない列車が入り込んだり、列車が欠けたりするだけでダイヤが崩壊するという事は念頭に入れたほうがいいかもしれません。
また、早送りをするだけでも運行間隔が狂います。マジです。
ただし、それほど緻密なダイヤを組む気がないのならそれほど難しく考える必要はないでしょう。
で、自分の開発していたマップでは緻密なダイヤを組むというのを一つとしていたことから、こういう駅が誕生しました。
と言っても128な人さんが投稿していた熊谷半島開発記の熊谷駅を参考にしただけですが…
この細長い駅は2大幹線の始発駅という位置づけで、多数の長距離列車を正確に等間隔で発車させる形を追求してこの形となりました。
赤い線を付け加えましたが、この線の上側と下側それぞれが独立した形となっており、2大幹線の長距離列車を路線別に分けて発着させています。
それぞれ到着線が2~3線、出発線が3~4線用意されています。
画像を見るだけではなかなか伝わらない部分も多いのも事実ですが、とりあえず文章でごり押しします。(そのうち動画撮って解説したい感じもしますが…)
この細長い駅ですが、それぞれ以上のような役割があります。
到着線はそのままの意味で列車が到着するホームとその導線です。
バッファーは列車を貯めておくためのセクションです。列車が足りない場合には適宜Deportから出して、多い場合には列車を待機させておく役割があります。
出発線は始発となる列車を待機させ、またその運行間隔を固定するためのものとなっています。
これらを車両基地と駅を一体化させたのは単純に大きくなるからという理由となっています。
2層構造になっていて、BPM=22の環境で1/16待機の路線を1複線に5路線ほど詰め込める設計となっていましたが、一部は旅客増加のため複々線化の際に下層ホームと上層ホームで緩行線列車と急行線列車の発着に完全に分離してしまいました。
で、列車の発車順序も重要で、遅い列車や長い列車を先に出発させて逆に速い列車や短い列車は後発としないと列車の発車順序が狂います。
というのも1/16待機の場合、列車の発車フラグが立つまでの時間は以下の通りとなります。
[乗車率が100%になる]or[(1/16ヶ月)+列車がホームを抜けるまでの時間+次の列車が入るまでの時間]
という事で仮に1/16待機をかけても月あたりの運行本数は基本的に16本以上にはなりえないのです。
16本以上になっている場合は乗車率が100%になって運行間隔調整が機能していない状態となるわけです。
当然ながら、列車の発車フラグが立っても駅から見て最初の信号機までの閉塞が空いてないと列車は発車できません。
ここで、「列車がホームを抜けるまでの時間+次の列車が入るまでの時間」に注目すると、どちらも列車の長さや加速、最高速という要素で長くなったり短くなったりするという点に気が付くと思います。
なお、次の列車が入る時間は出発線のホーム中間に信号を設置すれば短縮することが可能です。
以上の理由から列車の運行間隔をほぼ正確に固定することが可能と言えます。
※厳密には乗車率によっても列車の加速が変わるのですが、これ以上の努力はできません。
列車の発車順序は出発線に止まっている列車のスケジュールを弄って、次の停車駅をクリックしてやれば列車は待機関係なしに発車します。
この状態でスケジュールウィンドウを閉じれば発車します。逆に閉じなければ発車しませんので、それを利用して任意の順序で発車させることができます。
あとは列車を追跡して、優等列車に追い付かれた駅で待機時間をかけるなり、三現示信号を設置するなどして退避させていけば、緻密に緩急列車が抜いてくれます。
※ただし、路線数が複雑に絡む場合や路線が長い場合には地道に待機設定の微調整が永遠と続きます。
また、途中に踏切がある場合もシティーカーや路線バスが塞いでそれだけで緻密なダイヤが崩壊します。
という感じで動画映えするダイヤを作成していましたが、うれしくも残念なことにOTRP版ではとても簡単かつシンプルにダイヤが組めてしまう時代が来てしまいました。
という事情もあり、名前未定の開発記(西都地方マップ)が事実上終わりを迎えてしまったわけです。