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勝手に無許可で解説シリーズ熊谷半島 その1~なぜあの半島なのか編~

毎月更新したいと思いつつPC更新の流れを言い訳に結局2月は更新をサボってしまいましたが、今回から数回に分けて勝手に無許可で解説シリーズということで人の開発したマップを勝手に無許可で解説していきたいと思います。

 

とはいってもおそらくこの熊谷半島の解説だけでシリーズが終了するような気がしますが。

まず初めに熊谷半島とはなんぞやという人のために軽い紹介から…

Simutransをやっていてこの名前を知らない人は少ないと思いますが、128な人という方がニコニコ動画にて熊谷半島開発記という動画を投稿していました。

www.nicovideo.jp

時間のある人は見てみてください。知らない人はこの記事を読んでも全然わからない部分が多いと思います。

全体的な流れとしては1930年ころのSLと省電の時代から時代を辿って現代から未来へとおよそ日本の鉄道が辿ってきた世界をトレースしつつオリジナルななにかを加えて未来へと動画映えする開発を進めていくシリーズとなります。

投稿期間が2011年~2016年と長期間にわたることもあってか、最初期は少し時代を感じるところがあるかもしれません。

また、時代の流れとともに新しいアドオンの登場、動画のネタも時代を感じるものが多く登場しています。

 

そんな中、このマップ開発でうまいと思った点や動画・ブログに書かれていないことで気になった点などを勝手な想像と解釈かつ無許可で語っていこうというのがこの記事です。

 

・マップが半島状である点

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どう見てもイタリア半島ですどうも(ry

これが熊谷半島のマップです。細長い半島の先端に島があり、中央部は大きく海が広がっています。海の東西は陸地に囲まれていて大きな湾状になっていると捉えることもできるかもしれません。

この条件は船舶輸送を行う上で非常に有利であり、Simutrans最強の輸送機関である船の活躍が期待できるマップです。

ランダム生成のマップでは平野、海、山のバランスが取れたマップを生成することは困難であることを考えると、非常にSimutransで遊びやすいマップであるといえると思います。

また、細長い半島は長距離の幹線鉄道を建設するにはうってつけと言えるでしょう。

西北部には広大な平野部があるにもかかわらず、ほかの平野部とは険しい山によって隔てられているので、鉄道を通す際には山越えを強いられる区間もあります。

これらの特徴をマップに記すとこんな感じでしょうか。

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熊谷半島がなぜこのような地形をしているのか、これを見ればすぐにわかるはず

さて、この熊谷半島の開発コンセプトをいくつか

①関西地方プレイをしたい(らしい)

国鉄ポジションのニコ鉄と私鉄の競合と共演

③その時代にあった車両をだいたい走らせる(雰囲気重視、年代設定はOFFなのでセルフ年代設定)

ということのようです。

③に関してはアドオンの存在によって決まる事項でもあるのでアドオンを作る側じゃないと解決できない部分もありますが、時代によっては輸送力の少ない車両での長距離輸送や近郊輸送を迫られる可能性があります。

そこで活躍するのが「船舶による鉄道のバイパス輸送」という考えです。特にこのような湾状の細長いマップでは鉄道駅と海に面した港を同じにすることによって、船を100%待機させて船に乗客を流すことすら可能になります。またルートコスト的にも直行の船のほうが優位に立てるので大量輸送で鉄道のバイパスを狙えるということです。

②の国鉄と私鉄の競合ですが、これも輸送力の分散を狙えるというメリットもあります。詳細は別記事に起こしたいと考えていますが、競合する2駅間というのは複々線のような使い方ができるとも考えられます。

このあたりがコンセプトと溢れる旅客に対する対策にも直結してくるのです。

 

①の関西プレイということで、②の国鉄と私鉄の競合はその要素の1つとして考えることもできますが、後年、新快速を基幹とした近郊通勤区間と都市間輸送の確立や特徴的地域として大阪平野の表現、四国や九州をイメージした地域などが出てきます。

これらの地理をマップに落とし込むと次のように表現することができます。

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おおよそ想定していると思われる地理設定

これらを実現するためにこのようなマップ選びを行ったのではないでしょうか。

というのを勝手に記事に起こしてみました。

次回は路線ネットワークと運行系統について軽く記事に起こしてみたいと思います。